「奈良市」で池袋交通事故・事件 ご遺族の松永拓也さん講演

「犯罪被害者支援 奈良県民のつどい」(奈良市・奈良公園バスターミナル レクチャーホールにて)

きょう午後、奈良市の会場で、交通事故・事件のご遺族が講演されました。私も講演を聞いてきました。

この事件・事故は2019年4月に東京・池袋で発生し、妻子2人が亡くなったもので、ご遺族の松永拓也さんが、ご家族との日々や事故、それに現在の制度について話されました。事故の悲惨さはもちろんのこと、私には2つのことが特に印象に残りました。

1つ目は、事件の被害者やご遺族が特別休暇を取得できる制度を導入している企業が1%であるということです。ご遺族は事件後、すぐにさまざまな対応を求められます。精神的な余裕がない中で、有給休暇とは別に特別休暇を取得することが必要なのではないだろうかという松永さんの思いです。

2つ目は、奥様やお子さんのお二人が亡くなったあと松永さんが住民票や年金などさまざまな各種手続きをするため、役所の多くの部署に足を運んだということです。精神的に辛い中、ワンストップで対応してくれればどれほど助かるだろうか。行政がご遺族に配慮できる分野がまだまだ残っているのではないだろうかと感じました。