奈良の夏の風物詩「なら燈花会」始まる
奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。
夏の奈良に灯る希望――「なら燈花会」と観光のこれから
奈良の夏の風物詩「なら燈花会」が、今年も幻想的な光で古都の夜を包んでいます。奈良公園や浮雲園地など、7つの会場に並ぶ約1万本のろうそく。その揺らめく灯りは、訪れた人々の心を静かに癒し、思い出を彩ってくれます。地元の方はもちろん、大阪などから初めて訪れる方の姿も多く見られ、奈良の魅力が確かに届いていると感じます。
しかし、こうしたにぎわいの一方で、私たちが直面する課題も見過ごせません。
奈良県を訪れる観光客の多くは、奈良公園周辺で日帰り観光を終えてしまい、宿泊を伴う滞在に至らないケースが依然として多くあります。特に中南和地域(桜井、明日香、吉野、五條など)にまで足を延ばす方は限られ、観光消費額の伸び悩みに直結しています。
令和6年度の観光統計でも、奈良県は訪問者数に対して消費額が全国的に見ても低水準にとどまっており、観光による地域経済への波及効果が限定的であることが浮き彫りになっています。これは、魅力ある文化資源や自然、温泉地などを有しながら、それを宿泊や消費につなげる仕組みが十分に整っていないという現実を示しています。
だからこそ、私たちは「来てもらう」観光から、「泊まってもらう」「地域でお金を使ってもらう」観光への転換を本気で進めていかねばなりません。
なら燈花会のような光の祭典をきっかけに、周遊性を高め、県内各地に人の流れを生み出す取り組みを強化していきます。夜の魅力、泊まってこそ味わえる体験、地域でしか手に入らない価値。そうした“奈良ならでは”を磨き上げ、中南和の可能性も広げていきたいと思います。
私も経済労働委員会の一員として、地域の事業者や観光関係者と連携しながら、観光消費の拡大と地域経済の活性化に全力で取り組んでまいります。
永田ゆづるのホームページ https://yuzurunagata.jp/
永田ゆづるのX(旧Twitter) https://twitter.com/yuzuru_n_nara

