奈良まほろば館の活用で魅力向上を 奈良県議会で質問

 奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。

【奈良まほろば館の新たな活用で、奈良の魅力を東京に発信!】

先日の県議会予算委員会で、私は東京・新橋にある奈良まほろば館の活用について、前向きな視点から質問させていただきました。

奈良まほろば館は、奈良県のPR拠点として、その立地条件や看板としての効果から、単なる収益施設以上の価値を持っていると確信しています。現状、1階・2階の賃料支出は約1億4400万円にのぼる一方、令和4年度は約1億1876万円、令和5年度は約1億4104万円、そして令和6年度は12月末までで1億1400万円の売上があり、3月までの単純計算では約1億5200万円の収入が見込まれるとの数字が示されています。これらの数字から、単純な収支だけではなく、全体としてはプラスの効果が生み出され、着実に改善が進んでいることがうかがえます。

しかし、私が特に注目しているのは、売上高だけでなく、奈良まほろば館がもたらす広告効果やブランディング効果です。テレビや新聞、各種メディアで取り上げられた結果、広告効果としては3億148万円という数字も示されており、単なる賃料収入と比較しても、その存在自体が大きなプロモーション効果を発揮していると考えています。奈良まほろば館は、東京の一等地である新橋・銀座のエリアに位置しているため、海外から訪れる旅行者や、SNSで発信される写真など、さまざまな形で奈良の魅力を広く発信する役割を果たしています。

私自身、奈良まほろば館のファンであり、以前東京に住んでいたときは何度も足を運ぶ中で、この場所が持つ「看板効果」は計り知れないと実感しています。また、訪れた人々の心に奈良への愛着を芽生えさせる効果を持っています。実際、奈良まほろば館があるだけで、東京に住む奈良県出身の方々にとっても心の拠り所となり、帰省や観光へとつながるケースがあるものと見受けられます。

もちろん、改善の余地もあると考えています。たとえば、館内の商品構成については、現在一番奥に配置されている日本酒のコーナーを、より目立つ位置に移動させるなど、消費を促すしつらえにするほか、来館者が奈良の歴史や文化により深く触れられるような工夫が必要です。また、近鉄や、JR東海も奈良の魅力発信のためタレントを起用しての広告をしているので、その連携を強化し、品川駅や他の主要ターミナルとのプロモーション連動策を打ち出すことで、さらに相乗効果を狙えると考えます。

このように、奈良まほろば館は奈良県全体の魅力向上や観光振興に大きく貢献する資産です。今後も県の職員の皆様と連携し、広告効果や看板効果を十分に評価した上で、より多角的な視点から活用策を検討していくことが重要です。私としては、奈良県の魅力を国内外に発信するため、まほろば館の運営や展示内容、さらには地域との連携をさらに充実させることで、東京における奈良PRの効果を最大限に引き出すべきだと強く主張してまいります。

県民の皆さまにも、この取り組みを通して奈良の新たな魅力が広がり、観光振興や地域経済の活性化につながることをぜひ感じていただきたいと思います。今後も奈良県議会として、前向きな議論と具体的な施策の実現に向け、尽力していく所存です。

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