奈良公園・ゴミ箱実証実験で設置 鹿の誤飲対策

奈良県議会議員・永田ゆづる(35歳)|奈良市・山辺郡選出|です。

奈良公園でごみ箱設置の実証実験開始、シカ保護と観光環境改善へ

奈良公園では、ポイ捨てごみによるシカの健康被害や観光客のごみ処理の課題が深刻化しており、これを受けて奈良県は1月10日から、公園内2か所にごみ箱を設置して実証実験を開始しました。奈良公園では約40年前、シカの保護と景観保全の観点からすべてのごみ箱が撤去されていましたが、観光客の増加に伴うごみ問題が顕著となり、今回の実験に至りました。

実証実験では、奈良公園バスターミナルの施設内と屋外に、ごみ箱を試験的に設置しました。ごみ箱は高さ1.2メートル、幅60センチで、3つ並んだ仕様です。燃えるごみ用のごみ箱には、自動でごみの量を感知して圧縮する機能が搭載されており、回収頻度を減らす設計となっています。また、シカがごみを誤飲しないよう、投入口は地上から1メートルの高さに配置され、ペダルを踏むと開閉する仕組みを採用しています。さらに、英語で「シカの保護をお願いする」メッセージが表示され、観光客への啓発も図られています。

奈良公園バスターミナル

この実験は2月中旬までの約1か月間実施され、設置されたごみ箱に集まるごみの量や種類、建物内と外での違いを検証します。奈良公園で発生するごみの実態を把握することを目的とし、飲食によるごみが多いのか、家庭ごみが持ち込まれるのかといった傾向も分析される予定です。

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