奈良市 犬などペット同行避難・永田ゆづるのブログ 元NHK報道記者33歳


元NHK報道記者の 永田ゆづる(33歳)です。〜しがらみ、ゼロ。新しい風を、県政に〜
 

前回のブログで、南海トラフで今後20年以内にマグニチュード8~9級の地震が発生する確率が「60%程度」に引き上がったことについて触れました。そこでは大阪へ通勤する奈良県民や奈良市民の安全確保に加え、ご自宅までどのように帰宅してもらえばいいのか意見の一端を述べました。

もう一つ考えないといけないのは「ペットの同行避難」についてです。

南海トラフの巨大地震のような大きな災害が発生すれば、多くの人たちが避難所で長期にわたって生活をすることになります。このとき、被災者は相当なストレスが溜まっている状況です。被災者の中には、ペットに苦手意識があったりアレルギーがあるなど、ペットを飼う人との間で、これまでトラブルが頻発しています。だからこそ、ペットと暮らしている人もそうでない人も、ともに災害の避難所で快適に過ごせる環境を整備する必要があります。

ペットの同行避難への理解が進んでいなかったことによる悪い例として、例えば、以下の3つのようなケースが想定できます。

①発災時にペットとの同行避難ができるかわからず、ペットを自宅において避難。その後、ペットを迎えに家に戻った飼い主が二次被害に遭遇。

②飼い主がペットと自家用車に避難して生活。長期化する車中生活により熱中症やエコノミークラス症候群 を発症して亡くなるケース。

③東日本大震災では、ペットを連れて避難できないとの情報から 飼い主がやむを得ずペットを外に放した。 これにより群れた犬が放浪し、繁殖により猫が激増するなど、 特に災害からの復旧時に支障をきたした。(①〜③埼玉県のガイドラインから引用)

ペットの同行避難とは、避難所においてペットを人間と同じ場所で生活することではありません。同行避難を進めることは、迷うことなく、ペットとともに避難できるようにすることで、上記①〜③のケースを避けるためです。つまり、飼い主を含む全ての住民の安全を確保することが目的です。だからこそ、飼い主は、通常時にどのような準備をするのか。そしてどの避難所が同行避難できるのか知ることが必要です。そのために、各自治体が周知徹底をする必要があり、県はそうした各市町村の取り組みをサポートしていく必要があります。この点、埼玉県は先進的な取り組みをしているので大いに参考になります。

私も1歳になるチワワを飼っていて、奈良市でペットを飼っている人も世帯数の3分の1にのぼるという話を聞いたことがあります。だからこそ、多くの人たちに関わる重要な課題で、かつ日頃から取り組まないといけないものの一つです。

私は、「奈良をもっと選ばれる街へ」するため、全力でこの課題に取り組みます。

永田ゆづるのTwitter    https://twitter.com/yuzuru_n_nara