奈良市“ぐるっとバス” 奈良公園や大宮通りルートなど再編成へ

奈良県議会議員・永田ゆづる(35歳)|奈良市・山添村選出|です。

奈良市選出の奈良県議会議員として、地域交通の現状について述べるとともに、地域交通の役割に対する私の思いを述べさせていただきます。

今回、奈良市内を運行する「ぐるっとバス」の再編成と料金改定が決定されたことは、市民生活や観光の利便性に大きな影響を及ぼす重要な局面と考えています。奈良市は多くの観光客が訪れる一方で、高齢化や公共交通の利用減少、さらにはバス運転手の不足といった課題に直面しています。これらの背景を受けて、協議会が「ぐるっとバス」の運行ルートを3つから1つに統合し、運賃を100円から250円に引き上げる方針を決めたことは、やむを得ない判断と理解しますが、市民や観光客にとっては負担増となることも懸念されます。

奈良市選出の議員として、特に注目したいのは「ぐるっとバス」の果たしてきた役割です。このバスは、奈良公園や若草山など観光名所を結び、地元の方々だけでなく観光客にも親しまれてきました。運賃の手軽さも相まって、環境保護や交通渋滞緩和にも寄与してきた貴重な公共交通手段です。しかし、今回の統合により利用者の選択肢が減ること、また料金の引き上げが地域住民や観光客にどのように受け止められるのか、しっかりとフォローしていく必要があります。

加えて、協議会では渋滞緩和策としてパーク&ライドの利用促進が報告されましたが、これをより実効性のある形にしていくためには、公共交通全体の連携を深める必要があります。例えば、新たに導入される「奈良公園ぐるっとバス」を軸に、路線バスや鉄道との接続を強化することで、観光客にも地域住民にも使いやすい交通環境を整備することが重要です。

私が奈良市選出であることに特別な思いを抱くのは、この地域が持つ独自の歴史や文化を未来につなげるためには、地域交通の発展が不可欠だからです。観光振興はもちろんのこと、高齢者や移動に制約のある方々にとっても、アクセスの良い公共交通は生活の基盤となります。そのため、県議会議員として、今回の改定に伴う影響を慎重に見極めつつ、住民や観光客双方にとって満足度の高い交通網の構築に全力を尽くす決意です。

「ぐるっとバス」の料金改定や再編成がきっかけとなり、奈良市全体の交通環境がより良い方向へ進むことを期待するとともに、皆さまの声を丁寧に聞きながら、課題解決に向けて取り組んでまいります。公共交通は単なる移動手段ではなく、地域の活力を支える重要なインフラです。この信念を胸に、奈良市選出の議員として責任を果たしていきたいと思います。

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