奈良市・正倉院で国宝“正倉”を宮内庁が特別公開 永田ゆづる・奈良県議

奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。

秋が深まり、古都・奈良が一年で最も美しく輝く季節を迎えました。そんな中、奈良時代の息吹を今に伝える正倉院で、歴史的な特別公開が始まります。聖武天皇ゆかりの宝物を収めた国宝の高床式倉庫「正倉(しょうそう)」を、これまでにない近さで見学できる貴重な機会です。

奈良市の東大寺の北側に位置する正倉院には、聖武天皇が愛用した品々や東大寺ゆかりの宝物など、約9000件もの文化財が保管されています。その象徴ともいえる「正倉」は、8世紀中ごろに建てられた高さおよそ14メートル、幅33メートル、奥行き9メートルにもなる壮大な建築で、約1300年前の奈良時代の技術が息づく国宝です。

これまで「正倉」は遠くからしか見ることができませんでしたが、今回、宮内庁によって初めて特別公開が実現。11月1日から3日間、建物の周囲を5メートルほどの近さで歩きながら、普段は見ることのできない裏側や側面、高床式の造り、そして独特の「校倉(あぜくら)造り」の壁などを間近に観察できます。

まさに、奈良が世界に誇る“時の倉”の息づかいを体感できる貴重な機会です。

私自身、観光政策に関わる立場として、こうした文化財の「体験型公開」は、県内観光の新しい可能性だと感じています。見て、感じて、学ぶことができる文化観光は、地元の方々にこそ味わっていただきたい。奈良の歴史や文化を誇りに思い、次の世代に語り継ぐきっかけになるはずです。

正倉院の特別公開は、11月1日から3日までの3日間、入場無料です。奈良に生きる私たち自身が、千年の歴史を守り続けてきたこの地の価値を再発見する機会になるのではないでしょうか。


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