奈良県 医療的ケア児重症心身障害者へのサポート体制強化を
奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。
2025年3月の県議会予算委員会において、重症心身障害者へのサポート体制の強化について質問を行いました。
奈良県では、医療的ケア児を含む重症心身障害者等の支援拠点として、田原本町にセンターを開設し、さまざまな取り組みを進めております。しかしながら、現場で実際に医療的ケア児の診療を行っている医療機関の声を聞く中、十分なバックアップがなされていない状況に強い懸念を抱いております。昨年冬に実際の診療現場を訪れた際、施設のベッド数の不足や、在宅支援に加えショートステイ制度の充実が急務であるとの実情を目の当たりにしました。また、重症心身障害者の診療にあたる専門医が不足しているという現状もあり、県立医大などでの人材育成の強化が必要ではないかと考えるに至りました。
こうした現状を踏まえ、全国の先進事例にならい、奈良県独自の「特別加算金制度」の導入を早急に検討すべきだと考えます。この制度は、医療機関や支援施設が、重症心身障害者へのケアを充実させるための追加的な財政支援として、他県で既に実施され、効果を上げているものです。加えて、重症心身障害者を診る医療従事者の育成や、親族支援システムの整備も含めた包括的な対策を講じることで、県民が安心して生活できる環境の整備が図られると期待されます。
私自身、施設をあとにするとき、すれ違った大切な家族の記憶を胸に、現場の声に真摯に耳を傾け、医療と福祉の現場が抱える課題を早急に解決すべく、関係機関との連携を強化してまいります。今後は、奈良県独自の加算制度導入を軸に、重症心身障害者支援体制の強化と、医療人材育成に向けた具体策を早期に打ち出し、県全体で福祉向上を実現するため、全力を尽くす所存です。
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