奈良県で発生した小一女児誘拐殺人事件から20年
奈良県議会議員・永田ゆづる(35歳)|奈良市・山辺郡選出|です。
奈良市小1女児誘拐殺害事件から20年:再発防止の取り組みを考える
2004年に発生した奈良市の小学1年生、有山楓ちゃん誘拐殺害事件は、社会に深い衝撃を与えました。この悲劇から11月17日(日曜日)で20年を迎えるにあたり、地域や学校、行政が取り組んできた再発防止の努力を振り返り、今後の課題を整理します。
私自身も10年前ほどは、奈良県警察本部を取材していましたので、この事件や再発防止に向けた地域の取り組みについて話を伺う機会もありました。報道によると、この事件をきっかけに、命の大切さを伝える教育活動がいまも行われているということです。
楓ちゃんが通っていた富雄北小学校では、事件を風化させず命の尊さを伝える活動を続けています。
先日、2024年11月15日には、同校で児童や教職員約440人が参加する集会が開催されました。
- 校長先生は「誰の命も大切である」 「SOSを出せる子どもたちを育てていきたい」というメッセージを発信。
- 楓ちゃんを偲び、鐘を7回打ち鳴らし、全員で黙とうを実施。
- 児童代表は「鐘が遺族の思いを未来へつなぐ架け橋になってほしい」と述べました。
継続的な取り組み
校長先生は毎年の集会に加え、校舎に楓ちゃんの写真を掲示するなどして命の尊さを教育しています。来年3月の定年後も、「次世代へ記憶を伝えることが願い」と述べ、活動の重要性を訴えています。
2. 見守り活動の現状と課題
通学路での子どもたちの安全確保は依然として大きな課題です。
地域ボランティアの高齢化
奈良市ではボランティアによる見守り活動を強化していますが、担い手不足が深刻化しています。
ITツールの活用
平成30年から導入されたICタグシステムは、子どもが校門を通過した時間を記録・通知し、保護者も確認可能にしています。「人の目と先進的なシステムの併用が重要」と述べています。
3. 県内の防犯状況と警察の対応
奈良県警察本部によると、2024年1月から10月末までに13歳未満の子どもへの声かけやつきまとい事案が174件発生しています。
このため、通報情報を共有しようと、声掛け事案などの発生場所や手口をアプリやメールで保護者に通知。地域の注意喚起を行っています。
また、地域におけるながら見守りの重要性も認識が深まっていて、防犯カメラ整備だけでなく、地域住民が日常の中で不審者を見かけた際、警察に相談することが重要です。
20年前の悲劇を教訓に、学校や地域社会、行政が一体となって取り組む再発防止の活動は、今後も重要です。一人ひとりが「自分にできること」を考え、行動を続けることが、次世代の安全を守る鍵となります。私も県議会総務警察委員会の一員として、こうした事件が二度と起こらないよう再発防止に向けてできうる議論をしっかり行ってまいりたいと思います。
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