奈良県議会 修正予算案提出へ

  奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。

昨日、奈良県議会事務局に、奈良県2025年度当初予算案に関する修正予算案を3月25日の本会議に提出する手続きを終えました。この中で、はじめに、修正にいたった理由について説明をしております。

【修正内容】  
「2025年度当初予算案は、物価高騰対策や防災拠点の整備など、奈良県の発展や県民の暮らしにとって必要な事業ばかりである。しかし、奈良県と韓国・忠清南道の交流のために県が示した予算は短期間のうちに大幅変更され、当初の2億7,500万円案は、その妥当性を問う議論が県庁内で不十分であった上、その後の2,900万円案との差も著しく目的の一貫性が見出しにくい。国際交流は重要であるからこそ、その方法について一から考え直した上で、友好提携15周年となる2026年の交流実施を目指すべきである。  
 以上より、2025年度の当初予算案に計上されている「奈良県・忠清南道交流推進事業」32,000千円のみを削除する予算の修正案を提出いたします。  議員各位のご賛同をよろしくお願い申し上げます。」  

【修正予算案提出に関するお知らせと採決のご案内】

 私は、奈良県から議会に提出された2025年度当初予算案のうち、必要な事業はほぼ充実していると認識しております。物価高騰対策、防災拠点整備など、県民の暮らしと奈良県の発展に直結する事業に関しては、賛成です。しかし、奈良県と韓国・忠清南道との交流促進を目的として計上された予算については、一から考え直すべきと判断いたしました。  
 
 当初、2億7,500万円という大規模な予算案が示された交流事業は、県庁内での十分な議論がなされず、急激な見直しを経て2,900万円案へと大幅に縮小された経緯があります。この短期間での変更は、費用対効果の検証や、事業の目的・対象者の明確化といった点で疑問が残るものであり、結果としてK―POPコンサートの実施に疑念を抱かざるを得ません。これまでの議会審査においても、迅速な予算変更、明確な効果測定の不在、さらには招待対象者が未定であることなど、複数の論点を挙げ反対の意見を示してきました。  
 
 国際交流は、奈良県と忠清南道との友好を深めるために非常に重要な柱であると理解しております。しかし、現状のK―POPコンサートを含む交流事業は、その方法論に大きな疑問があり、交流の在り方自体を改め、一から検討する必要があると考えます。特に、友好提携15周年を迎える2026年に向け、十分な議論を経た上で、県民の理解と納得が得られる形で事業を再構築すべきだと主張いたします。

忠清南道と友好提携都市として交流しているのは奈良県のほかに、静岡県と熊本県があります。このうち、熊本県は去年11月4日、熊本市民会館ホールで  民団熊本県地方本部が主催して1000人をK-POP無料招待するというイベントを開催しました。ここに対して、熊本県が上限50万円の補助金を出すというものでした。5組のアーティストが参加しており、K-POPをやるとしても、行政としてのアプローチは異なります。

今後の未来に向けた交流方法としてなにがいいのか、こうした事例も含めて一から考え直すべきというスタンスです。以上の観点から、2025年度当初予算案に計上されている「奈良県・忠清南道交流推進事業」32,000千円のみを削除する修正予算案を提出いたします。  
 
【報道を抜粋】  
 産経新聞は、奈良県が10月に予定しているK―POPコンサートを含む韓国・忠清南道との交流事業について、県議会最大会派である「自民党・無所属の会」議員9人が、令和7年度一般会計当初予算案から同事業費3,200万円を削除する修正案を発表したと伝えています。なお、この修正案は、18日の予算審査特別委員会で否決された経緯を踏まえ、25日の県議会本会議で採決される見込みとなっています。  
 
 【結びと採決の強調】  
 私は、これまでの議会での議論を通じ、K―POPコンサートに対する疑念と、事業全体の再検討の必要性を強く訴えてまいりました。今回の修正予算案提出は、まさにその立場を明確にするものであり、国際交流の在り方を根本的に見直す一歩となるはずです。25日の本会議で行われる採決においては、今一度、県民の信頼を得るための適正な予算運営についてご判断いただくよう、私も取り組んでいきます。

永田ゆづるのホームページ    https://yuzurunagata.jp/

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