奈良県議会 奈良公園でのK-POPコンサート等予算に反対します

奈良県議会議員・永田ゆづる(35歳)|奈良市・山辺郡選出|です。

あす、奈良県議会の最終日を迎えます。
本会議の採決が行われる日で、「奈良県・忠清南道交流事業(総額2億7500万円)」についての可否が決まります。

私は、この議案について反対いたします。


12月11日に行われた県議会の総務警察委員会でも反対意見を伝えるとともに質問を行い、反対の意見を伝えておりました。

理由は以下の通りです。

友好提携都市との国際交流は重要ですが、交流事業として奈良公園春日野園地においてK―POPアーティストによるコンサート等が行われ、その費用として舞台費や映像・音響・特殊効果・備品費だけで1億6000万円・総額で2億7500万円の支出が見込まれています。

1日限りで来場者9000人のイベントに、多額の公金が使われ、一過性の祭りで終わるのではないかと危惧しています。

さらに、本事業を行うにあたって、多くの条件が奈良県と韓国・忠清南道との間で取り交わされていることから、この費用を圧縮できる余地はほぼなく、奈良県の裁量が小さすぎます。本事業の改善の余地も少なく、公金を原資としたイベントとしての妥当性が欠けると考えています。

翻って、ことし春から廃止された奈良市・平城宮跡で行われている天平祭は、奈良時代の様子を発信する意義を持ち、これまで季節ごとに年3回行われてきました。昨年のデータでは、春に38500人、夏に56000人、秋に23000人・1年間で合計11万7500人が天平祭を訪ねました。

奈良県の公費支出額は、春夏秋あわせて1億3300万円と、韓国・忠清南道交流事業の半分の負担ですみます。半分の経費で、奈良時代の文化を9000人をはるかにこえる人たちが親しめるものでありました。

天平祭が廃止される中での政策判断に大きな疑問を持っていて、以上の理由から、委員会に続き、県議会本会議でも反対いたします。今後も、是々非々で判断していきたいと思います。

K-POPコンサートイメージ図(奈良県国際課より)

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