奈良県議会予算委員会での質問 奈良公園などについて
奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。
【奈良県議会での観光振興に関する議論:登大路地下道と近鉄奈良駅周辺の整備を通して】
先日の3月の県議会予算委員会では、奈良県の観光振興を推進するため、観光客が奈良に来た際の受け入れ体制の改善について、2点の質問を行いました。県民の皆さまに、私たちがどのようにして奈良の魅力を維持・向上させるか、その具体的な取り組みや議論の様子をお伝えしたいと思います。
■【質問1:登大路地下道の魅力向上】
まず、新年度の予算としても付いた「登大路地下道」について質問しました。現在、県庁前のスターバックス付近から始まるこの地下道は、奈良公園、東大寺、春日大社への大切なゲートウェイであるにもかかわらず、薄暗く陰鬱な印象を与えており、せっかく奈良に観光に訪れた方々の心を掴むには不十分と考えています。実際、地下道に入ると、観光のワクワク感が薄れ、日常へと引き戻される感覚を覚えるという声が寄せられており、これに対して、今回の予算措置は大変意義があると感じています。
県の回答によれば、登大路地下道は奈良公園や歴史的名所への動線として、重要な役割を担っているものの、現状は利用者の安全性や快適性に課題があると認識されています。そこで、来年度(令和7年度)に全体の基本構想の検討を開始し、観光客が「奈良に来た」という気持ちを持続できるような、明るく開放的でワクワク感あふれる空間づくりを目指すとのことです。また、夜間のナイトタイムエコノミーの推進策としても、今後積極的に活用していく方針が示されました。私自身、観光の出発点となるこの地下道が、奈良の魅力を感じさせる誇れるゲートウェイへと生まれ変わることを強く期待しています。
■【質問2:近鉄奈良駅周辺のトイレ設備改善】
続いて、近鉄奈良駅から徒歩で向かう際に目にする土産物店の奥にある公共トイレの問題について質問しました。特に女性用トイレは、平日昼過ぎであっても行列ができる状況であり、また駅周辺全体のトイレ施設が老朽化や暗さといった点で、観光地としてのイメージにそぐわないとの指摘を行いました。
これに対し、奈良県は、近鉄奈良駅周辺の再整備に向け、住民や交通関係者、自転車駐輪場、バス停など広域にわたるインフラの改善が検討されていると説明されました。さらに、地元住民の意見を集約するため、勉強会を通じた意見交換が進められ、トイレ施設の改善も議論の中に組み込む予定とのことです。私自身、観光客だけでなく、地域住民の皆さんが快適に利用できる公共空間の整備は、奈良全体の魅力向上に直結すると確信しており、この取り組みが着実に進むことを期待しています。
■【私の意見と今後の方向性】
私は、今回の質問を通して、奈良の観光資源としての価値をさらに高めるためには、観光客が歩む動線の快適性や公共施設の充実が不可欠だと考えています。登大路地下道の整備は、観光の入り口として、訪れる方々に奈良の歴史と魅力を存分に感じてもらうための第一歩です。また、近鉄奈良駅周辺のトイレ改善は、観光客の満足度向上のみならず、地域全体のサービス向上につながります。これらの施策が実現すれば、観光振興だけでなく、県内の経済活性化や住民サービスの向上にも寄与するものと確信しております。
今後も、県議会において県民の声を大切にし、具体的な整備計画や改善策が着実に実施されるよう、関係機関との連携を強化し、透明性のある議論を続けていく所存です。奈良の魅力をより一層引き出すため、引き続き多くのご意見をお寄せいただきたいと思います。
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