奈良県議会議員 定数検討委員会が設置
奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。
奈良県議会議員の定数を検討する特別委員会が設置
10月24日、奈良県議会の本会議で、奈良県議会議員の「定数および選挙区等検討委員会」が正式に設置されました。
これは、令和9年の次回県議会議員選挙を見据え、議員の定数や選挙区の在り方を見直すための特別委員会です。県民の声をしっかりと届けられる議会の形を模索していくことが目的です。
私たちの会派では、以前からこの問題に対し、定期的に勉強会を重ねてきました。県民の皆さまから「議員の数は多すぎるのではないか」という声がある一方で、「地域の代表が減れば声が届かなくなる」という懸念も少なくありません。だからこそ、効率性と代表性のバランスをどう取るかを丁寧に議論することが重要だと考えています。
人口の減少や地域間の偏りが進む今、選挙区の人口バランスは年々ゆがみが生じています。例えば、人口の多い都市部と過疎化が進む地域とでは、1人の議員が担う住民数に大きな差が出ています。この「一票の格差」を是正し、県民の公平な代表となる仕組みを整えることは、議会全体の信頼にも関わる問題です。
私たちの会派では、こうした現状を踏まえ、今回の特別委員会設置に向けて提案してきました。
特に、次の県議選まで残り約1年半という時期を考えると、「国勢調査の結果を待つだけでは間に合わない。今から動き出すべきだ」という危機感を共有してきました。議会が自らの在り方を見つめ直し、県民の視点に立って制度を整えていく姿勢を示すことが求められています。
議員定数の見直しは、単なる数字の問題ではありません。
私自身、県議会議員として活動する中で感じるのは、「少数であっても一人ひとりが責任を持ち、より専門的で実効性ある議論を行う体制」をどう構築できるかということです。
人口減少社会の中で、議員が担う役割はむしろ広がっています。防災、医療、福祉、経済、教育、そして観光や地域振興など、求められる政策領域は多岐にわたります。単に人数を減らせばよいという単純な発想では、県民の声を拾いきれないリスクもあります。
委員会では、人口動態の分析や他県の事例なども参考にしながら、奈良にふさわしい議会の姿を探っていくことになります。
また、定数の議論にとどまらず、選挙区の線引きや地域代表性のあり方についても、オープンな形で幅広い意見を吸い上げることが欠かせません。
奈良県議会は、これから数か月にわたって、このテーマについて本格的な議論を進めていきます。
県民の信頼を得るために、私も委員会の議論を注視しながら、これまで積み上げてきた勉強会の成果をもとに、会派からも建設的な提案を行ってまいります。
永田ゆづるのホームページ https://yuzurunagata.jp/
永田ゆづるのX(旧Twitter) https://twitter.com/yuzuru_n_nara
