宇陀アニマルパーク充実に向け奈良県議会で質問
奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。
【宇陀アニマルパークの未来―現状分析と現実的な目標設定に向けた戦略的取り組み】
先日の県議会予算委員会で、私は宇陀アニマルパークの充実に向けて、戦略的かつ計画的な予算措置の必要性を問い、現状と目標の乖離について意見を述べました。これまで、同パークは平成26年や27年に21万~23万人の来園者数を記録していましたが、その後、コロナ禍の影響などもあり、令和元年以降は16万~18万人にまで減少し、令和5年度は16万560人に留まっています。一方、パークの目標は30万人と設定され続けており、このギャップは、現実的な集客戦略の再検討を迫るものです。
私の質問では、例えば企業が売上目標に基づいた予算や施策を講じるように、来園者数の目標達成に向けた具体的な手段や施策、予算の使い道が戦略的に整備されているのか、またその達成可能性について議論を進めるべきだと強調しました。現状の数字と30万人という目標の間には大きな隔たりがあり、単に目標を掲げるだけでは、実態に見合った改善策とはならないと考えています。
これに対し、奈良県は、開園当初から30万人の来園者数を目指し、さまざまな集客イベントや県内外への情報発信により取り組んできたと説明されました。しかしながら、実際の来園者数が平成27年度以降減少傾向にあり、令和5年度では16万人前後にとどまっている現状を鑑みると、当初の目標設定の見直しも検討すべきとの意見があることを認められました。短期的には20万人を当面の目標とし、まずは来園者数の回復に努め、その上で最終的に30万人という大目標を達成する方向性を示されました。
私は、これを非常に前向きな方向性と捉えています。今後は、現実的な短期目標を設定することで、集客施策や展示内容、イベントの充実、そして情報発信の強化を図り、来園者数減少の歯止めをかけるとともに、パーク自体の魅力向上に努めるべきだと考えます。特に、子どもや子育て世代をターゲットにした新たなホットスポットの推進や、SNSを活用したプロモーション活動、さらには地域との連携を深める取り組みなど、具体的かつ多角的な施策が必要です。
また、予算委員会での議論を通じ、戦略的な予算編成が今後の宇陀アニマルパークの発展に不可欠であるとの認識を再確認しました。現状と目標とのギャップを正確に把握し、現実に即した短期目標(20万人)を達成するための具体策を、関係機関と連携しながら進めることが求められます。最終的には、奈良県全体の観光振興に寄与し、地域経済の活性化にもつながる宇陀アニマルパークの再生を目指す取り組みを一層強化していく所存です。
この議論の背景と今後の方向性について、県民の皆さまに分かりやすく伝え、皆さまのご理解とご支援を賜りながら、奈良の魅力をさらに高めるための活動を続けてまいります。
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