近鉄大和西大寺駅周辺の渋滞対策を質問
奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。
【近鉄大和西大寺駅周辺渋滞問題の早期解決―未来の奈良と今を生きる県民への責務】
先日の奈良県議会一般質問では、長年にわたり奈良市近鉄大和西大寺駅周辺で続いている深刻な渋滞問題について、強い問題意識を持って質問を行いました。現状、駅北側にはファミリー向けの商業施設が立ち並び、南側では昨年春に奈良商工会議所が新たに建設されるなど、車両利用者が集中するエリアとなっています。さらに、西大寺伏見地区の人口は令和7年1月時点で3万1121人と、5年で5.3%、20年では15.2%増加しており、今後も交通量の増加が予想される状況です。
このような中、近鉄大和西大寺駅周辺には、ピーク時に1時間あたり最大で51分間も遮断される「菖蒲池第8号踏切」をはじめ、合計8箇所のあかずの踏切が存在しています。特に菖蒲池第8号踏切は、北側に県道谷田奈良線が走っており、T字型に交差する市道・県道の構造上、踏切待ちによる車両の渋滞が顕著です。渋滞により、通行中の車両が右折待ちや直進待ちで長時間列をなし、地域の交通の円滑化はもちろん、交通事故防止やまちの分断解消にも大きな影響を与えています。
私の質問では、まず、抜本的な渋滞対策として駅舎の高架化が最も有効な手段であることを認めながらも、その完成までに30~40年もの長い期間を要するため、今を生きる県民が受ける恩恵を確保するための即効性のある対策が必要であると強く訴えました。具体的には、踏切が開いている時間帯により多くの車両が通行可能となるよう、現実的な短期対策の実施を求めました。
【奈良県の回答】
これに対し、山下知事は、まず、近鉄大和西大寺駅周辺の渋滞は交通事故防止やまちの分断を解消するためにも、早急に抜本的な対策を講じる必要があると認識していると回答されました。特に菖蒲池第8号踏切の問題点を具体的に指摘し、待ち時間の長さが車両の通行に深刻な影響を及ぼしている現状を示しました。知事は、根本的な解決策として高架化による踏切除去が有効であるとしながらも、高架化の完成には長期の時間がかかるため、奈良市、近鉄、そして県との協議を通じた即効対策の検討を進める必要があると述べました。しかし、現時点では奈良市の意向などから協議の場が十分に開催されていない状況であることも明らかにされました。
私は、知事の回答を踏まえ、現状と目標とのギャップを埋めるためには、短期的な対策と長期的なビジョンの両輪が不可欠であると考えています。高架化という究極の解決策は将来的に実現されるべきですが、現実問題として、30~40年も待つのは県民にとって大きな負担です。今こそ、地域住民が日々の通勤や買い物、学校への通学などで感じる渋滞ストレスを軽減するため、奈良市、近鉄、県が一体となった協議の場を早急に設け、実務レベルで具体的な対策を検討することが求められます。これにより、交通の円滑化だけでなく、地域経済の活性化や将来的なまちづくりにも寄与する副次的な効果が見込まれます。
私自身、この渋滞問題に対して強い問題意識を持っており、現状の改善は、ただ単に交通インフラの整備にとどまらず、未来の奈良県民に安心と利便性を提供する責務であると考えています。今後は、現状のデータや住民の声を基に、具体的な即効策の検討を進め、県民がより快適に暮らせる環境づくりを実現するため、関係各所との連携を一層強化してまいります。
このブログを通して、私たちがどのような課題意識を持ち、どのような具体策を模索しているかを県民の皆さまにお伝えし、今後の改善に向けた取り組みへの理解と支援をお願いしたいと思います。未来の奈良を創るため、今を生きる私たちの行動が大切であると確信しております。
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