奈良市・奈良公園におけるごみ問題について
奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。
奈良公園におけるごみ問題について、私はこれまで一貫して「適切な場所へのごみ箱の設置」を訴えてまいりました。シカを守り、奈良の美しい景観を保ち、訪れる観光客が気持ちよく過ごせる環境を整えるためには、観光実態に即した現実的な対応が必要です。
これまで奈良公園では、「シカがごみ箱を荒らす」「景観が損なわれる」という理由から、ごみ箱の設置は長らく見送られてきました。しかしながら、観光客の増加とともに、ごみのポイ捨てが目立ち、シカの健康被害を起こすケースも報告されています。
こうした背景を踏まえて、今年1月、奈良県はようやく奈良公園バスターミナルの内外2か所にごみ箱を設置し、実証実験を開始しました。実験開始当初は月間400キロ程度だった回収量が、7月には倍近くまで増加。これは単に「ごみの量が増えた」のではなく、「ポイ捨てされていたごみが、きちんと回収されるようになった」ことの表れだと考えています。
そしてこのたび、トイレ周辺に多くのごみが放置されている実態を踏まえ、バスターミナル外のごみ箱を「大仏殿前駐車場トイレ」付近へ移設する方針を発表されました。8月1日から12月中旬まで、約4か月間の実証実験が行われ、効果を検証する予定です。燃えるごみ、ペットボトル、缶類など分別も可能な3種のごみ箱が設置されるとのことです。
私はさらに踏み込んだ展開を期待しています。そもそも奈良公園は、1日に何万人もの観光客が訪れる全国有数の観光地であり、シカとの共生という繊細なテーマと、世界に誇る歴史的景観を抱えた特別なエリアです。だからこそ、ごみ対策も特別な配慮と工夫が必要です。
ごみ箱の設置は「観光公園の責任ある管理」の一部です。設置場所やデザイン、収集頻度などは地域の実情に即して慎重に決める必要がありますが、「置かないことによる放置ごみの拡大」が続けば、シカの命も、公園の美観も、奈良の評判も損なわれかねません。
今回の実証実験が良好な結果をもたらせば、他の主要エリアなどにも、段階的にごみ箱を設置していくべきです。観光客の利便性と公園の環境保全を両立する仕組みを、県議会からもしっかり後押ししていきます。
これからも奈良の未来を見据え、現場の声を大切にしながら、持続可能な観光政策を進めてまいります。
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