奈良県 県立高校での電話対応について奈良県議会で質問

奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。

県立高校の電話対応時間が長時間に及んでいるため、授業終了後にも教員が保護者からの電話に対応しなければならず、本来の業務に専念できないという声が上がっています。先日の奈良県議会予算委員会では、このことについて質問を行いました。

実際、県立高校の電話受付時間は朝7時半から始まり、午後5時・5時半・6時・6時半・7時までと学校によってまちまちです。県内38校のうち21校(特別支援学校を含む)が午後5時台までに電話対応を終了している一方、残りの学校の中では、午後6時以降も対応を続けている状況です。また、事務職員は多くの場合午後5時が定時のため、それ以降は教員が電話を受けざるを得ず、負担が増大している現状があります。

こうした状況に対して、令和6年1月26日に教育委員会から各学校長あてに電話対応に関する通知が出されましたが、時間内の設定を求めてはいるものの、「各校の実情に合わせて設定してほしい」という内容にとどまり、具体的な目安が示されていないともいえます。もちろん学校によって事情が異なるのは理解できますが、他校の事例を共有したり、たとえば「午後5時以降は電話対応を原則行わない」などの基準を明確にすることで、保護者にも教員にもわかりやすいルールを示すことができるのではないでしょうか。

保護者対応は大切ですが、教員が心身ともに余裕を持ち、授業や生徒指導に集中できる環境を整えることが、学校教育の質を高めるうえで不可欠です。各校の裁量を尊重するにしても、最低限のガイドラインや時間帯の目安を設けることで、不要なトラブルを回避し、教員の業務負担を軽減する効果が期待できます。今後も県の担当者と意見交換を重ねながら、電話対応時間の見直しや共通のルールづくりに向けた具体的な提案を進め、奈良県の教育現場をより良い環境に整えていきたいと考えています。

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