奈良県初の酒米が誕生

奈良県議会議員・永田ゆづる(35歳)|奈良市・山辺郡選出|です。

奈良県、日本酒発祥の地としての誇り

奈良県は日本酒の発祥地として、長い歴史と伝統を誇ります。しかし、これまで県内の酒造業において使用されてきた酒米は、主に兵庫県で育成された「山田錦」や、愛知県の「露葉風」といった品種でした。水稲についてこれまで県が育成した品種はなく、奈良県独自の酒米は存在せず、地元産の酒米を用いた日本酒を造るという次なる一歩が求められていました。

奈良県初の酒米「なら酒1504」の誕生

奈良県酒造組合から、奈良県独自の酒米を使用したオリジナル清酒を作りたいという強い要望を受け、奈良県農業研究開発センターは平成24年より酒米の育成に着手。長年の研究の結果、奈良県で初めてとなる酒米の新品種「なら酒1504」の育成に成功しました。この新品種は、平坦地域での栽培に適し、穂が低いため倒れにくく、栽培が容易という特徴を持っています。2024年4月には、農林水産省に品種登録の出願を行い、同年8月にはその出願内容が公表されました。

地元産酒米によるオリジナル清酒の開発

奈良県、県農業協同組合、県酒造組合は連携し、この「なら酒1504」を栽培し、奈良県ならではのオリジナル清酒の開発・販売を進める計画です。地元産の酒米を使用した清酒は、奈良県の伝統を引き継ぐとともに、新たなストーリーを消費者に提供するものとなります。これにより、奈良酒のブランド力を強化し、国内外でのシェア拡大を目指します。

「なら酒」を世界へ

知事の定例記者会見では、奈良県が日本酒発祥の地であり、長い歴史を持つことを強調し、「なら酒1504」を用いた地元産酒米での清酒作りが、奈良酒の魅力をさらに高めると語っています。全国的なシェアでは、京都の伏見や兵庫の灘、新潟などが強い存在ですが、奈良県も独自の酒米を使ったオリジナルの酒で、新たな物語を紡ぎ出すことができると期待を寄せています。「なら酒1504」を活用した清酒が、日本国内外の市場で奈良の名をさらに広げる契機となることを目指し、積極的な展開を進めていく方針です。

なら酒の未来

日本酒発祥の地としての誇りを胸に、奈良県は「なら酒1504」という新たな一歩を踏み出しました。奈良の酒蔵で作られたオリジナルの日本酒が、国内外の消費者に愛され、奈良の名が広がることを期待しています。この品種を活用した「なら酒」のシェア拡大は、地域の誇りと未来を象徴するものとなるでしょう。

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