奈良市・佐保川の桜でも被害の“クビアカツヤカミキリ”を奈良県議会で質問 奈良県議・永田ゆづる

奈良県議会議員・永田ゆづる(36歳)|奈良市・山添村選出|です。

9月26日 経済労働委員会における質問3

クビアカツヤカミキリ――“桜の県”を守る統一対応を

三つ目に取り上げたのは、外来種のクビアカツヤカミキリについてです。
この昆虫は、サクラやウメ、モモなどを好んで食害し、最終的には木を枯死させてしまいます。2019年に奈良県内で初めて確認されて以降、被害は年々広がり、県西部(香芝市・葛城市・大和高田市・御所市)から東へと侵攻。そしてついに今年・2025年7月、奈良市の佐保川の桜で被害が確認されました。桜並木は奈良観光の象徴であり、市民にとっても誇り。衝撃と危機感を強く抱いたのは私だけではないはずです。

県の取り組み(この1年)

私が「この1年間で何を重視して取り組んできたのか」と質問したのに対し、当局からは以下の答弁がありました。

* 行政担当者ミーティングの拡充
 被害木の見極め実習や、市町村間での情報交換会を増やし、現場に即した内容に強化。
* 奈良県さくら見守り隊の活動継続
 令和4年度に発足したボランティア組織を今年も継続。198名が登録し、被害情報の提供や成虫駆除にあたっている。
* 樹木医の派遣・講習
 現地で薬剤使用方法や観察法を指導。

危機感を持つ市町村が増加して、こうした取組みが進んでいます。しかし、一方で、現場では大きな課題が残っていると指摘しました。

問題点――“対策がバラバラ”

現場では、樹木医によって指導内容が異なることが多く、「Aの方法が有効」「Bがいい」「いやCが正しい」と、対応がバラバラです。薬剤散布・伐採・焼却などの判断基準も確定したものがないのが現状で、自治体や住民は混乱します。統一的な基準がないままでは、対応が遅れ、被害拡大を食い止められないのです。

このため、次の点について触れました。

* 国の研究や他県の事例を踏まえ、奈良県として統一見解やマニュアルを示すべき。
* 多少暫定的でもよいから、現場が迷わない「標準手順」を県が打ち出し、市町村やボランティアに共有すべき。

県の答弁と私の再要望

当局は「決定的に効果的な防除技術はまだ確立されていない」としつつも、奈良樹木医会と情報共有を強化し、統一的な対処方針を検討すると答弁しました。

桜は奈良観光の基盤であり、農業にとっても重要な果樹が被害を受けています。つまり、これは環境問題であると同時に、経済問題でもあるのです。私は「桜の県・奈良」の名を守るため、県が司令塔となり、被害の見える化 → 即応 → 検証 → 改善のサイクルを確立するよう重ねて求めました。外来種の脅威は待ってくれません。統一対応で“守りの奈良”を築くことこそ、次世代へ残すべき責任だと考えています。

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